甲状腺の病気は、身体の代謝を促す甲状腺ホルモンの分泌の異常によって起こります。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「バセドウ病」、甲状腺を攻撃するリンパ球のために甲状腺が破壊される「橋本病」、甲状腺が破壊されることにより甲状腺ホルモンの分泌が減少するために起こる「甲状腺機能低下症」が甲状腺のおもな病気です。
甲状腺の病気の中には、風邪やうつ病、不定愁訴、更年期障害に似た症状もあり、なかなか気づきにくい場合もあります。
しかし、甲状腺の病気かどうかは、触診や超音波検査、血液検査ですぐに判明します。甲状腺は皮膚のすぐ下に位置しているため、腫れやしこりは触診や超音波検査でほぼわかります。また、病気の客観的な診断には、血液検査を用います。血液検査では、甲状腺機能の異常があるかどうか、橋本病やバセドウ病の自己抗体があるかどうか調べます。
上記の項目のような症状が現れたら、まずはご来院されることをおすすめします。